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2009年1月19日 (月)

篤姫を偲んで江戸へ

20年程前から所属している異業種交流会が主催する大江戸研究会に家内と参加して来ました。
まずは朝10時に両国の江戸東京博物館に集合し、スミソニアン博物館所蔵の天璋院篤姫婚礼時の女乗物(輿又は駕篭と呼ばれる人が担ぐ乗り物)を見学しました。
江戸文化が凝縮された精巧な細工が施され、とても絢爛豪華な物でした。
一方同時に展示されていた和宮の物は、これ又公家文化を象徴した全く様式の異なる物でした。

当時この様な輿および駕篭は位の高い物だけに許された乗り物で、かの勝海舟が痔を患い馬に乗れず駕篭の使用を幕府に願い出た書が展示されていました。(弥次喜多珍道中で出て来る簡単な駕篭は庶民でも利用出来た様ですが)
YVを見ていたら世界で最も注目を集めるクルマと云う事で、オバマ大統領用のキャデラックが紹介されていました。江戸時代の男乗り物(駕篭)に相当する様です。

昼食後徳川家の菩提寺である上野寛永寺へ出向き、徳川家第18代当主徳川恒孝氏の話(演題は江戸のガバナンス)を聴かせていただきました。
世が世であれば絶対に尊顔を拝する事が出来ない方の話を身近かで聞く事が出来ました。
出された湯のみまで葵の御紋が!

日本が江戸時代250年間も平和な世の中を過ごせたのは、武士道による義の道徳規範(文武に優れるだけでなく、情け、慈悲の精神を家臣だけでなく良民にも向けた)と、必要無く成った軍事費で城下町整備、河川治水、新田開発等を進め社会が豊かに成った事が大きな要因だと話されました。(戦国時代7割まで高まった年貢が3割まで低下した等の成果を上げて)
その間ヨーロッパは大航海時代を迎え搾取、略奪、植民地、奴隷等により繁栄して行った違いが有ります。
日本の古来のモラルや価値観が時代を超えて素晴らしい物であった事を改めて知らされました。
歴史的な背景を持った人の話は迫力が違いました、期待以上の感銘を受けた講演でした。

講演の後一般には公開されて無い、徳川家定公と天璋院篤姫のお墓参りを許されました。
NHK大河ドラマの印象が大きく残るこの時期の好企画への参加で1日楽しめました。
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コメント

異国の文化も興味深いものですが、案外日本の文化を知らないことが多いですね。

籠は、まさしく当時の自動車であったと思います。龍馬は好きでいくつか本は読みましたが、痔の話しは初耳です。身近な存在として共感できる逸話です。

ご夫婦で仲良くお出かけ、共通して楽しめるものがあることは、人生を楽しく過ごすコツでしょうね。

>そよ風君さん
駕篭で面白かったのは人が担がなくてはならないので軽量化を一生懸命行っている事でした。
一人当たり駕篭の重量が20Kgを越えない様な設定になっていました。

粗大ゴミにされない様家内と歩調を合わせています。

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